ザンゾウ

まるで

あの日に想いを

残すかのような

残像

過ぎし日々

過ぎし日の　秋の日の　一枚

ここからの夕日

ここからの夕日を眺めるようになって
もう１３年

約束をしなくても、
ここへ来ると君の笑顔が待ってたんだ

この日、こうやって二人して夕日を見ることは
なくなるだろうと思った

君が言わなくても、僕が聞かなくてもわかってる

自然の色が、思いもよらない色を作り出し日が沈む
自然の風が、思いもよらない雲の形を作り出す

その雲が夕闇に包まれて見えなくなるまでの間
僕らのここでの１３年を思い出していたんだ

君がまるで最後のように何回もありがとうを言うから
僕は君がもうここへは戻ってこない事を
どうしようもなく確信するんだ

君に何回もありがとうと言われるだけの事を
僕は何にもしていないんだよ

僕はただ何もせずに君の横にいただけなんだよ
僕はただ何もできずに君の横で泣くことしかできなかったんだよ

君は何回も当たり前のようにありがとうを言うけど
僕の知らない所で君がどんなに僕の力になってくれていたのか
何回君にありがとうをいえば、返すことができるんだろう？

抱きしめてありがとうと言いたかったけれど
泣いてしまうから、また何もできなかったんだ

僕は君を引きとめることも、送り出すこともできなかったんだ
今度は唯、泣き顔を見せないようにすることしかできなかったんだ

遊んでみる

SX-70/600film


　　　　　　みかん

　　　　　　　　　　　　だ

　　　　　　　　　　　　　　　　ゾ～～～ッ　ウ




まっ　たまには　こんなのもね。




みかんで作れるゾウ＆仲間たち

生きとし生けるもの

生きとし生けるもの、形あるものは

いつかその形をなくし、空へと帰る。


確かにここに存在したという

息づかいと温もりの記憶だけを残して。


君がこの世での形をなくし見えなくなっても

君をこの手でふれることができなくなっても

君の足音を聞くことができなくなっても

君のことを私たちは忘れないから。


伝えたいのは、ただひとつ。

ありがとう。　ありがとう。　また、いつか。


昨日までの雨があがり

青空に羽のような雲が広がった２月の最初の朝

一つの命が空へ帰った。


今度は天馬になって

大空を自由に駆けまわれ。